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特集 最近のトピックス2011 Clinical Dermatology 2011
5.皮膚科医のための臨床トピックス
表皮水疱症における医療材料費の現状
Health insurance system for epidermolysis bullosa patients
新熊 悟
1
,
清水 宏
1
Satoru SHINKUMA
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology,Hokkaido University Graduate School of Medicine,Sapporo,Japan
キーワード:
表皮水疱症
,
医療保険
,
在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料
,
医療材料
,
治療
Keyword:
表皮水疱症
,
医療保険
,
在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料
,
医療材料
,
治療
pp.150-152
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102913
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要約 表皮水疱症は日常生活における軽微な外力で皮膚,粘膜に容易に水疱やびらんを形成する先天性の難治性皮膚疾患である.ワセリンガーゼ,非固着性シリコンガーゼ等による対症療法が主な治療法であるが,自宅で使用するガーゼ等の包交材料は保険診療のなかでは十分に支給できなかったため,表皮水疱症患者は経済的負担を余儀なくされていた.平成22年(2010年)度の診療報酬算定方法の一部改定に伴い,表皮水疱症患者が自宅で使用する包交材料費等を含む診療報酬が設けられ,患者の自己負担額が軽減されることになった.本稿では,今回新たに開始された新制度の紹介と解説,当科での実際の処方例,新制度の問題点を取り上げる.
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