Japanese
English
原著
小児の汎発性膿疱性乾癬
Generalized Pustular Psoriasis in a Child
荒川 謙三
1
,
赤木 理
1
,
金本 昭紀子
1
,
大森 祥夫
1
Kenzo ARAKAWA
1
,
Osamu AKAGI
1
,
Akiko KANAMOTO
1
,
Sachio OHMORI
1
1岡山大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
pp.915-920
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203975
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1歳11カ月の男児の汎発性膿疱性乾癬の症例を報告した.患者は生後間もなくよりステロイド外用剤を使用していたが,気管支炎が引き金となり全身に紅斑,膿疱が出現し,高熱が持続.各種治療に抵抗し体重も減少するためetretinateを使用したところ,急速に皮疹および全身状態の改善が見られた.しかし投与中,肝酵素の急速な上昇が見られたが,減量により速やかに正常化したため,投与が継続できた.自験例の問題点を中心に挙げながら,小児の汎発性膿疱性乾癬の治療,特にetretinateによる治療について述べる.
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