Japanese
English
症例
右前胸部に生じた萎縮型隆起性皮膚線維肉腫の1例
Atrophic dermatofibrosarcoma protuberans arising on the right anterior chest
安念 節晃
1
,
東 直行
1
,
片山 博貴
1
,
安齋 眞一
2
,
市川 香里
3
,
江崎 英子
3
,
帆足 俊彦
3
,
佐伯 秀久
3
,
長田 真一
1
Setsuaki ANNEN
1
,
Naoyuki HIGASHI
1
,
Hiroki KATAYAMA
1
,
Shin-ichi ANSAI
2
,
Kaori ICHIKAWA
3
,
Eiko ESAKI
3
,
Toshihiko HOASHI
3
,
Hidehisa SAEKI
3
,
Shin-Ichi OSADA
1
1日本医科大学多摩永山病院,皮膚科(主任:長田真一准教授)
2日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科,教授
3日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
萎縮
,
隆起性皮膚線維肉腫
Keyword:
萎縮
,
隆起性皮膚線維肉腫
pp.2041-2044
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003648
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41歳,女性。右前胸部の徐々に拡大する淡紅色結節を主訴に受診した。右前胸部に3×2cm大で,陥凹性病変と隆起性病変からなる境界不明瞭な皮下硬結を触知した。病理組織学的に,真皮層から皮下脂肪層にかけて,紡錘形の核をもつ腫瘍細胞が増加してstoriform patternを呈し,脂肪隔壁に沿った浸潤がみられた。さらに,腫瘍部が正常部に比べ萎縮していたことから,萎縮型隆起性皮膚線維肉腫と診断した。腫瘍下部に骨のある皮下脂肪組織の薄い部位では,萎縮型隆起性皮膚線維肉腫が出現しやすい可能性がある。
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