Japanese
English
症例
前額部に生じた隆起性皮膚線維肉腫の1例
Dermatofibrosarcoma Protuberans on the Forehead
船水 薫
1
,
山田 大資
1
,
須田 久美子
1
,
河合 徹
1
,
沼尻 宏子
1
,
大垣 淳
1
,
尾松 淳
1
,
三枝 良輔
1
,
山下 尚志
1
,
宮川 卓也
1
,
赤股 要
1
,
松田 芳和
2
,
佐藤 伸一
1
Kaoru FUNAMIZU
1
,
Daisuke YAMADA
1
,
Kumiko SUDA
1
,
Toru KAWAI
1
,
Hiroko NUMAJIRI
1
,
Jun OGAKI
1
,
Jun OMATSU
1
,
Ryosuke SAIGUSA
1
,
Takashi YAMASHITA
1
,
Takuya MIYAGAWA
1
,
Kaname AKAMATA
1
,
Yoshikazu MATSUDA
2
,
Shinichi SATO
1
1東京大学医学部附属病院,皮膚科(主任:佐藤伸一教授)
2さぎのみや皮膚科クリニック,院長,東京都中野区
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
顔面
,
前額部
,
結節
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
顔面
,
前額部
,
結節
pp.391-394
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001270
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33歳,女性。2年前から前額部正中に結節が出現し徐々に増大したため近医を受診した。小指頭大の結節で粉瘤を疑われ切除された。病理組織で隆起性皮膚線維肉腫と診断され当科を紹介受診した。当科初診時6mm大の瘢痕と8mm大の皮下結節を認め,MRIではSTIRで高信号の領域が触診で触れる範囲よりも広範囲にみられた。MRIの高信号領域から2cm離し,骨膜上で切除した。病理組織では腫瘍は前頭筋内に浸潤していた。隆起性皮膚線維肉腫は,体幹・四肢に好発し前額部発症はまれである。顔面は機能面,整容面から十分な切除範囲をとることが難しい。術前に画像検査で範囲を確認し,個々の症例に応じて切除範囲を決めることが必要である。
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