Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
左頭部に生じた隆起性皮膚線維肉腫の1例
Dermatofibrosarcoma protuberans of the head
武重 千沙
1
,
境井 尚大
1
,
國廣 佳奈
1
,
五味 由梨佳
1
,
保坂 浩臣
1
,
大塚 尚治
2
,
本間 まゆみ
3
Chisa TAKESHIGE
1
,
Naohiro SAKAI
1
,
Kana KUNIHIRO
1
,
Yurika GOMI
1
,
Hiroomi HOSAKA
1
,
Takaharu OTSUKA
2
,
Mayumi HONMA
3
1昭和大学横浜市北部病院,皮膚科(主任:保坂浩臣准教授)
2同,形成外科
3同,臨床病理診断科
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
頭部
,
切除範囲
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
頭部
,
切除範囲
pp.1187-1190
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002727
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48歳,女性。1年前から左頭部に自覚症状を欠く結節を認め,徐々に増大してきた。初診時,左頭部に40×33mm大の表面に凹凸を伴う弾性硬の結節を認め,表面は境界不明瞭な淡紅色調を呈していた。病理組織学的に,真皮に線維芽細胞様の紡錘形細胞が錯綜し,花むしろ構造を呈していた。紡錘形細胞は,CD34陽性で隆起性皮膚線維肉腫と診断した。本症は体幹・四肢に好発し頭部発症は比較的まれである。現在再発や転移は認めないが,本症は再発率の高い腫瘍であり,頭部では特に個々の症例に応じた手術療法と長期的な経過観察が必要である。
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