Japanese
English
症例報告
頰部に生じた隆起性皮膚線維肉腫の2例
Two cases of dermatofibrosarcoma protuberans of the face
橋本 玲奈
1
,
森 布衣子
1
,
木花 いづみ
1
,
小林 尚史
2
Rena HASHIMOTO
1
,
Nuiko MORI
1
,
Izumi KONOHANA
1
,
Hisashi KOBAYASHI
2
1平塚市民病院皮膚科
2平塚市民病院形成外科
1Division of Dermatology,Hiratsuka City Hospital,Hiratsuka,Japan
2Division of Plastic Surgery,Hiratsuka City Hospital,Hiratsuka,Japan
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
顔面発生例
,
手術方法
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
顔面発生例
,
手術方法
pp.67-71
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102495
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要約 症例1:55歳,男性.2年前より自覚した表面皮膚の陥凹を伴う左頰部の皮下腫瘤で受診した.腫瘍の浸潤は眼窩脂肪内,頰骨骨膜直上まで及び,二度の追加切除を要した.術後3年が経過するが,再発はない.症例2:64歳,男性.数年前より出現した右頰部の皮内硬結と,それに連続する弾性軟,ドーム状に隆起する粉瘤を疑わせる腫瘤で受診した.下床は頰骨骨膜を含め,粘膜は全層で切除した.2例とも病理組織検査にて断端陰性を確認した後に,二期的に再建術を行った.顔面は機能的,整容的に重要な臓器が密集しているため,腫瘍の浸潤が深部に及び,追加切除の可能性がある場合は,病理組織学的に断端陰性を確認した後に再建する,二期的手術が望ましい.
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