Japanese
English
症例
Papillary Tubular Adenomaの1例
Papillary tubular adenoma
鈴木 唯
1
,
田口 理史
2
,
安齋 眞一
3
,
土田 哲也
4
Yui SUZUKI
1
,
Masahito TAGUCHI
2
,
Shin-ichi ANSAI
3
,
Tetsuya TSUCHIDA
4
1深谷赤十字病院,皮膚科
2田口皮膚科医院,新座市
3日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科
4埼玉医科大学病院,皮膚科
キーワード:
papillary tubular adenoma
,
papillary apocrine adenoma
,
papillary eccrine adenoma
,
ダーモスコピー
Keyword:
papillary tubular adenoma
,
papillary apocrine adenoma
,
papillary eccrine adenoma
,
ダーモスコピー
pp.2037-2040
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003647
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37歳,女性。8歳頃,右足関節部に皮疹を自覚し,掻破を繰り返していたところ徐々に増大隆起した。初診時,右足関節部に11×8mmのドーム状に隆起した淡紅色結節があり,ダーモスコピーでは中央に境界不明瞭な大小の白色類円形構造および境界不明瞭な淡紅白色の無構造領域,辺縁に白色網状構造と点状血管拡張がみられた。病理組織学的には真皮内に大小の管腔構造で構成された結節性病変があり,管腔構造の壁は2層以上の上皮細胞で構成されており,内側の細胞は管腔構造の内腔に向かって乳頭状に増生していた。以上より,papillary tubular adenomaと診断した。臨床的に皮膚線維腫に類似するが,ダーモスコピー所見が鑑別点になりうると考えた。
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