Japanese
English
症例
全身性エリテマトーデス患者に生じたウイルス性髄膜炎を伴う帯状疱疹の1例
Herpes zoster with viral meningitis in a patient with systemic lupus erythematosus
木村 優香
1
,
郷田 彩
1
,
安藤 純実
1
,
調 裕次
1
,
石田 裕
2
Yuka KIMURA
1
,
Saya GODA
1
,
Yoshimi ANDO
1
,
Hirotsugu SHIRABE
1
,
Yutaka ISHIDA
2
1第二大阪警察病院,皮膚科(主任:調 裕次部長)
2同,免疫内科
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
帯状疱疹
,
髄膜炎
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
帯状疱疹
,
髄膜炎
pp.1865-1868
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003591
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20歳,男性。全身性エリテマトーデスにてプレドニゾロン8mg,ミコフェノール酸モフェチル,タクロリムス水和物を内服中であった。左三叉神経第1枝領域帯状疱疹を発症し,発熱と頭痛があり,髄液PCR検査で水痘・帯状疱疹ウイルス陽性であった。基礎疾患の増悪や易感染宿主(compromised host)であることを考慮し,アシクロビル倍量投与およびプレドニゾロン増量にて症状は改善した。帯状疱疹患者では髄膜炎現象が多く認められるが,髄膜刺激症状などを伴う髄膜炎を合併する頻度は低い。全身性エリテマトーデス患者では再発性帯状疱疹を合併しやすいが,髄膜炎現象の頻度や重症度とは必ずしも関連がみられず,治療法選択には注意が必要である。
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