Japanese
English
症例
右心房転移をきたした悪性黒色腫の1例
Malignant melanoma metastasizing to the right atrium
池田 智行
1
,
前田 進太郎
1
,
加納 美優
1
,
小林 忠弘
1
,
松下 貴史
1
,
永岡 徹也
2
Tomoyuki IKEDA
1
,
Shintaro MAEDA
1
,
Miyu KANO
1
,
Tadahiro KOBAYASHI
1
,
Takashi MATUSHITA
1
,
Tetsuya NAGAOKA
2
1金沢大学医薬保健研究域医学系,皮膚科学(主任:松下貴史教授)
2公立穴水総合病院,皮膚科
キーワード:
悪性黒色腫
,
心転移
,
右心房
,
生前診断
Keyword:
悪性黒色腫
,
心転移
,
右心房
,
生前診断
pp.1861-1864
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003590
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73歳,女性。右大腿に30×30mmの紅褐色腫瘤があった。切除生検で悪性黒色腫と診断した。拡大切除および右鼠経センチネルリンパ節生検を施行した。右鼠経リンパ節転移があった。BRAF遺伝子変異はなかった。術後補助療法としてインターフェロンβを局所投与するも術後26カ月で右心房壁から内腔に突出する腫瘤が出現した。ペムブロリズマブを7コース行ったが右心房腫瘤は徐々に増大した。切除を予定したが,術前CTで右心房腫瘤が急激に増大し手術を中止した。ニボルマブ,イピリムマブ併用療法を2コース行ったが,全身状態が悪化し永眠した。悪性黒色腫の心転移の発生率は比較的高いとされるが,生前に診断される症例はまれである。
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