Japanese
English
症例報告
筋症状を伴ったアナフィラクトイド紫斑の2例
Two cases of anaphylactoid purpura with muscle involvement
加持 達弥
1
,
徳野 貴子
1
,
長尾 洋
1
Tatsuya KAJI
1
,
Kiko TOKUNO
1
,
Yoh NAGAO
1
1岡山赤十字病院皮膚科
1Division of Dermatology, Okayama Red Cross General Hospital, Okayama, Japan
キーワード:
アナフィラクトイド紫斑
,
筋症状
,
筋酵素
Keyword:
アナフィラクトイド紫斑
,
筋症状
,
筋酵素
pp.789-792
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102106
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要約 両下肢の筋肉痛,歩行困難,筋酵素の上昇を認めたアナフィラクトイド紫斑の2例を経験した.症例1:39歳,男性.扁桃周囲膿瘍として近医耳鼻科にて加療中,6日前から両下腿に紫斑を自覚していたが,急に激しい両下肢の筋肉痛,歩行困難が出現した.症例2:56歳,女性.感冒症状の後,両下肢の紫斑,筋肉痛,脱力感が出現した.両症例ともASO,筋酵素の上昇と,病理組織学的にleukocytoclastic vasculitisの像を認め,アナフィラクトイド紫斑と診断した.本症の合併症として筋肉痛,脱力感,歩行困難といった筋症状を伴うことがあることを認識しておく必要がある.
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