Japanese
English
症例
眼科手術後に壊死性強膜炎を発症し失明に至った無菌性肺膿瘍合併壊疽性膿皮症の1例
Pyoderma gangrenosum with aseptic lung abscess and necrotizing scleritis after ophthalmic surgery leading to blindness
細川 祐太郎
1
,
内田 千恵
1
,
吉岡 勇輔
1
,
壺井 聡史
1
,
稲毛 愛
1
,
沢田 泰之
1
Yutarou HOSOKAWA
1
,
Chie UCHIDA
1
,
Yuusuke YOSHIOKA
1
,
Satoshi TSUBOI
1
,
Ai INAGE
1
,
Yasuyuki SAWADA
1
1東京都立墨東病院,皮膚科(主任:沢田泰之部長)
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
壊死性強膜炎
,
眼科術後
,
肺膿瘍
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
壊死性強膜炎
,
眼科術後
,
肺膿瘍
pp.1523-1526
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003481
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85歳,女性。2013年に近医呼吸器外科にて肺膿瘍の診断で右肺下葉切除術を施行され,無菌性肺膿瘍の診断となった。術後,創部に潰瘍を形成し,抗菌薬の加療目的で末梢挿入式中心静脈カテーテルが挿入され,同部位も潰瘍を認めた。その後,形成外科で単純切除と縫縮が施行されたが再発し保存的加療が行われた。2017年に眼科にて左眼外斜視の手術が施行され,術後4カ月目に壊死性強膜炎を発症し加療するも失明した。転居に伴い当院皮膚科を受診し壊疽性膿皮症の診断となり,ステロイド内服を開始し略治した。壊疽性膿皮症に対する他科の認知度を上げることが,同様の事象を防ぐために重要と考えた。
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