Japanese
English
症例
手指に生じた疣状黄色腫の1例
Verruciform xanthoma of the finger
堀江 風野
1
,
村上 美穂
1
,
原 一夫
2
,
渡辺 大輔
3
Kazeno HORIE
1
,
Miho MURAKAMI
1
,
Kazuo HARA
2
,
Daisuke WATANABE
3
1斉藤病院,皮膚科,豊田市
2愛知医科大学,病理診断科
3同,皮膚科学講座,教授
キーワード:
疣状黄色腫
,
手指
,
泡沫細胞
Keyword:
疣状黄色腫
,
手指
,
泡沫細胞
pp.1391-1393
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003438
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77歳,男性。左環指に表面疣状の角化性丘疹が生じ,皮膚科を受診した。肉眼的に尋常性疣贅と診断され,液体窒素療法を1年半継続していた。症状の改善がないため診断目的に生検を施行したところ,病理組織学的に表皮の肥厚と増殖,真皮乳頭層から乳頭下層に多数の泡沫細胞の浸潤を認め,疣状黄色腫の診断に至った。疣状黄色腫は外陰部や口唇,口腔内に好発し,手指に生じるものは非常にまれである。尋常性疣贅と類似した外観を呈する場合もあり,液体窒素療法で改善しない指趾の角化性丘疹については本症も鑑別に考え生検を行うことが重要である。
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