Japanese
English
症例
陰囊右側に生じたVerruciform Xanthomaの1例
Verruciform Xanthoma Arising on the Right Side of the Scrotum
石橋 智
1
,
鈴木 茉莉恵
1
,
北見 由季
1
,
渡辺 秀晃
1
,
末木 博彦
1
Satoshi ISHIBASHI
1
,
Marie SUZUKI
1
,
Yuki KITAMI
1
,
Hideaki WATANABE
1
,
Hirohiko SUEKI
1
1昭和大学医学部,皮膚科学教室(主任:末木博彦教授)
キーワード:
verruciform xanthoma
,
疣状黄色腫
,
陰囊
Keyword:
verruciform xanthoma
,
疣状黄色腫
,
陰囊
pp.1687-1690
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001637
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53歳,男性。3カ月前から陰囊の結節を自覚し,徐々に増大してきたため当科を受診した。陰囊右側に1cm大の桑の実様で表面紅色調の有茎性結節がみられた。ダーモスコピーでは乳頭状を呈しており,乳頭は白色に縁取られ,乳頭内は紅色調であった。病理組織学的には乳頭腫症と真皮乳頭部の血管増生と拡張,細胞質が豊富な組織球様細胞が浸潤していた。組織球様細胞はSudan Ⅲ染色,CD68染色でともに陽性であり泡沫細胞であった。以上よりverruciform xanthomaと診断した。陰囊発症例では血流がうっ滞しやすいことから左側に多いとされているが,本邦報告例の集計では陰囊発症例には左右差はなかった。側面発症例が多いことから,本症は慢性的な外的刺激により発症すると推察された。
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