Japanese
English
症例報告
疣状黄色腫の2例
Two cases of verruciform xanthoma
信原 桂子
1
,
上原 慎司
1
,
石井 正光
1
,
中川 浩一
2
,
吉田 康彦
2
Keiko NOBUHARA
1
,
Shinji UEHARA
1
,
Masamitsu ISHII
1
,
Koichi NAKAGAWA
2
,
Yasuhiko YOSHIDA
2
1大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学
2大阪府済生会富田林病院皮膚科
1Department of Dermatology,Osaka City University Graduate School of Medicine,Osaka,Japan
2Division of Dermatology,Saiseikai Tondabayashi Hospital,Tondabayashi,Japan
キーワード:
疣状黄色腫
,
陰茎
,
泡沫細胞
,
CD68
Keyword:
疣状黄色腫
,
陰茎
,
泡沫細胞
,
CD68
pp.899-902
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103078
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要約 症例1:80歳,男性.約1か月前から陰囊に軽度の出血を伴う皮膚結節が出現し,徐々に増大した.病理組織学的に表皮の乳頭腫状増殖を認め,真皮乳頭層に泡沫細胞が浸潤していた.免疫染色にてCD68が泡沫細胞の細胞質に陽性を示した.症例2:82歳,男性.約2年前より陰茎に無症候性皮膚結節が存在し,徐々に増大した.病理組織学的に表皮に過角化および乳頭腫状増殖,真皮乳頭層に泡沫細胞および形質細胞の浸潤を認めた.免疫染色では泡沫細胞がCD68陽性であった.以上より2例を疣状黄色腫と診断した.症例1は典型例であるが,症例2では陰茎に発生しており,この点について文献的考察を加えて報告する.
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