Japanese
English
症例
陰茎疣状黄色腫の1例
Verruciform xanthoma of the penis
吉田 康幸
1
,
八代 浩
1
,
長谷川 義典
1
Yasuyuki YOSHIDA
1
,
Hiroshi YATSUSHIRO
1
,
Yoshinori HASEGAWA
1
1福井県済生会病院,皮膚科(主任:長谷川義典部長)
キーワード:
疣状黄色腫
,
陰茎
,
verruciform xanthoma
Keyword:
疣状黄色腫
,
陰茎
,
verruciform xanthoma
pp.211-213
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004416
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
88歳,男性。半年前より陰茎に疣状の腫瘤が出現し,徐々に増大傾向であった。病変は亀頭冠状溝部腹側の包皮を半周する,黄色~橙色の表面顆粒状局面を呈していた。病理組織学的に表皮の乳頭状増殖と真皮乳頭部の泡沫細胞浸潤がみられ,疣状黄色腫と診断した。疣状黄色腫は大半が陰囊と口腔内に発生するが,陰茎に発生した疣状黄色腫の報告は非常に少ない。その臨床像からは,尖圭コンジローマや疣状癌も鑑別となる。まれながら過去の報告では悪性腫瘍との合併例もあるため,外科的切除後も再発に注意する必要があると考えられた。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.