Japanese
English
症例報告
陰囊に線状配列した疣状黄色腫の1例
A case of linear agminated verruciform xanthoma at the scrotal lesion
鴇田 真海
1
,
高木 奈緒
1
,
尾上 智彦
1
,
佐々木 一
1
,
堀田 健人
1
,
本田 まりこ
1
,
中川 秀己
2
Mami TOKITA
1
,
Nao TAKAGI
1
,
Tomohiko ONOE
1
,
Hajime SASAKI
1
,
Taketo HOTTA
1
,
Mariko HONDA
1
,
Hidemi NAKAGAWA
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科青戸病院
2東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Aoto Hospital of the Jikei University School of Medicine,Tokyo,Japan
2Department of Dermatology,The Jikei University School of Medicine,Tokyo,Japan
キーワード:
疣状黄色腫
,
陰囊
,
多発
,
線状配列
Keyword:
疣状黄色腫
,
陰囊
,
多発
,
線状配列
pp.615-618
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103002
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要約 66歳,男性.初診の10か月前より陰囊正中部に自覚症状のない紅色疣状丘疹が出現した.徐々に増大し列序性となり,一部が隆起してきたため受診した.初診時,0.5~1.5cm大の表面顆粒状,弾性軟,一部黄色調を呈する紅色腫瘤および丘疹が陰茎部から陰囊中央部,肛門部にかけて線状に配列しており,病理組織像から疣状黄色腫と診断した.また,病変部よりヒト乳頭腫ウイルスは検出されなかった.本邦で報告されている陰囊発症例は単発例が多く,多発例はまれである.丘疹部,腫瘤部の生検像より,発症要因としては表皮増殖と泡沫細胞浸潤の両者が相互に助長しあって進行することが示唆された.
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