Japanese
English
症例
疼痛を伴うMorphea様皮疹を合併した全身性強皮症の1例
Limited type systemic sclerosis accompanying multiple morphea-like plaques with a stinging pain
田中 浩美
1
,
小林 圭介
1
,
結束 怜子
1
,
片桐 一元
1
Hiromi TANAKA
1
,
Keisuke KOBAYASHI
1
,
Reiko KESSOKU
1
,
Kazumoto KATAGIRI
1
1獨協医科大学埼玉医療センター,皮膚科(主任:片桐一元教授)
キーワード:
限局型全身性強皮症
,
morphea
,
神経
Keyword:
限局型全身性強皮症
,
morphea
,
神経
pp.1264-1267
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003390
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69歳,女性。初診7年前より手指の腫脹と曲げ伸ばしにくさが出現し,同時期に針で刺されるような疼痛を伴う褐色調の皮疹が腹部に出現した。皮疹部の疼痛を主訴に当科を受診した。初診時,手指の腫脹と腹部に縦走する索状の皮膚硬化を伴う網状の褐色斑があった。Morphea様皮疹を合併した全身性強皮症と診断し,皮疹部の疼痛に対してプレガバリンを投与したが効果は乏しく,プレドニゾロンの内服で疼痛は改善した。腹部の皮疹部からの生検では,皮膚硬化に加えて,複数の神経細胞近傍に炎症細胞浸潤が複数箇所で観察され,疼痛の原因である可能性を考えた。
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