Japanese
English
特集 膠原病
乳癌の放射線療法後に生じたRadiation-induced Morpheaの1例
Radiation-induced Morphea of the Breast After Radiotherapy for Breast Cancer
角田 麻衣子
1
,
岸 由利子
1
,
中馬 久美子
1
,
鑑 慎司
1
,
日野 治子
1
,
小口 正彦
2
,
荻谷 朗子
3
Maiko TSUNODA
1
,
Yuriko KISHI
1
,
Kumiko CHUMAN
1
,
Shinji KAGAMI
1
,
Haruko HINO
1
,
Masahiko OGUCHI
2
,
Akiko OGIYA
3
1公立学校共済組合関東中央病院,皮膚科(主任:鑑 慎司部長)
2公益財団法人がん研究会有明病院,放射線治療部,部長
3同,乳腺センター(主任:大野真司センター長)
キーワード:
限局性強皮症
,
radiation-induced morphea
,
乳癌
,
放射線皮膚障害
,
morphea
Keyword:
限局性強皮症
,
radiation-induced morphea
,
乳癌
,
放射線皮膚障害
,
morphea
pp.1827-1829
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001067
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59歳,女性。右乳癌部分切除,術後内分泌療法,放射線治療5年後より右乳房に皮膚硬化局面が出現した。乳房に異物挿入の既往はない。Morpheaを疑い生検した。病理所見は真皮から皮下脂肪組織の線維化と,皮膚付属器ならびに血管周囲にリンパ球が浸潤していた。乳癌再発の所見は見出されなかった。原因として放射線照射を疑い,radiation-induced morpheaと診断した。Morpheaの発生機序は明らかになっておらず,乳癌治療後の同部位に生じたmorpheaに関して本邦での報告は散見されるものの,少ない。
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