Japanese
English
特集 薬疹・薬物障害
イプラグリフロジン初回内服後短時間で皮膚症状を生じた2例
Two cases of cutaneous adverse reactions to ipragliflozin that developed shortly after the first doses
勝尾 公祐
1
,
八木 洋輔
1
,
吉田 康幸
1
,
桒井 匠
1
,
笠原 美沙子
2
,
夏井 耕之
2
Kosuke KATSUO
1
,
Yosuke YAGI
1
,
Yasuyuki YOSHIDA
1
,
Takumi KUWAI
1
,
Misako KASAHARA
2
,
Koshi NATSUI
2
1福井赤十字病院,皮膚科(主任:八木洋輔副部長)
2同,内科
キーワード:
イプラグリフロジン
,
薬疹
,
SGLT2阻害薬
,
フロリジン
Keyword:
イプラグリフロジン
,
薬疹
,
SGLT2阻害薬
,
フロリジン
pp.1159-1162
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003368
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症例1:79歳,男性。2型糖尿病でイプラグリフロジンを初回内服した約24時間後の翌朝に体幹,四肢に瘙痒を伴う皮疹に気がついた。症例2:63歳,男性。同じく2型糖尿病でイプラグリフロジンを朝食後に初回内服した約5時間後に体幹,四肢に瘙痒を伴う皮疹を自覚した。いずれも内服中止後に皮疹は速やかに消失し,イプラグリフロジンによる皮膚症状と診断した。交差反応の可能性を考えフロリジンによる薬剤リンパ球刺激試験を施行したが,2例とも陰性であった。イプラグリフロジンによる皮膚症状は初回内服後短時間でおこるケースが多いと報告されているが,その理由は不明である。詳細解明のため,さらなる症例蓄積と検討が必要と考えた。
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