Japanese
English
症例
大腿に生じた巨大インスリンボールの1例
A giant insulin ball on the thigh
中川 裕愛
1
,
真柄 梓
1
,
村松 伸之介
1
Yua NAKAGAWA
1
,
Azusa MAGARA
1
,
Shinnosuke MURAMATSU
1
1JA愛知厚生連江南厚生病院,皮膚科(主任:村松伸之介部長)
キーワード:
インスリンボール
,
lipohypertrophy
,
アミロイドーシス
,
糖尿病
Keyword:
インスリンボール
,
lipohypertrophy
,
アミロイドーシス
,
糖尿病
pp.1089-1092
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003342
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43歳,男性。1型糖尿病であり,長期間にわたり右大腿部へのインスリン自己注射を繰り返していた。5年前から右大腿部に10cm大の皮下腫瘤を自覚していた。1年半前より右大腿部へのインスリン自己注射を中止したが改善しないため,当院内分泌内科より当科を紹介受診した。病理組織学的所見では皮下脂肪組織がダイレクトファーストスカーレット染色陽性の好酸性線維様物質に置換されていた。臨床経過および病理学的所見よりインスリンボールと診断し,外科的切除を行った。過去のインスリンボール報告例では長径の平均値は4.4±2.0cmであり,自験例の10cmは過去最大であった。
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