Japanese
English
症例
左乳輪部に生じた乳頭部腺腫の1例
Left subareolar nipple adenoma
久本 晃義
1
,
平林 恵
1
,
清原 佐央里
1
,
榊原 萌
1
,
竹花 麻巳
1
,
中嶋 智香子
1
,
下山 陽也
1
,
桒野 嘉弘
1
Teruyoshi HISAMOTO
1
,
Megumi HIRABAYASHI
1
,
Saori KIYOHARA
1
,
Moe SAKAKIBARA
1
,
Asami TAKEHANA
1
,
Chikako NAKASHIMA
1
,
Harunari SHIMOYAMA
1
,
Yoshihiro KUWANO
1
1帝京大学医学部附属溝口病院,皮膚科(主任:桒野嘉弘科長)
キーワード:
乳頭部腺腫
,
乳輪
Keyword:
乳頭部腺腫
,
乳輪
pp.421-424
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003164
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43歳,女性。3年前より自覚する左乳輪部外側下方の皮下腫瘤を主訴に受診した。画像所見上は明らかな乳腺組織との連続はなかったため皮膚腫瘍を鑑別に摘出術を施行し,病理学的に乳頭部腺腫と診断された。乳頭部腺腫は乳頭部・乳輪部に乳頭状あるいは充実性の腫瘤として現れる,アポクリン腺分化を示す乳頭・乳輪部の良性腫瘍である。乳頭部に発生し潰瘍やびらん,乳頭分泌物などを認める症例報告は散見されるが,乳輪に出現し腫瘤のみを自覚症状としてもつ症例は希少である。乳癌やPaget病などとの鑑別も必要であることから,事前の十分な検査と診断により,過不足ない治療が求められると考えた。
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