Japanese
English
症例
陰圧閉鎖療法とポケット部皮弁形成術の併用により早期の創閉鎖を得られた臀部褥瘡の1例
Buttock pressure ulcer that achieved early wound closure by combined use of negative pressure wound therapy and flap plasty with pocket skin
清原 佐央里
1
,
榊原 萌
1
,
久本 晃義
1
,
竹花 麻己
1
,
中嶋 智香子
1
,
下山 陽也
1
,
平林 恵
1
,
桒野 嘉弘
1
Saori KIYOHARA
1
,
Moe SAKAKIBARA
1
,
Teruyoshi HISAMOTO
1
,
Asami TAKEHANA
1
,
Chikako NAKASHIMA
1
,
Harunari SHIMOYAMA
1
,
Megumi HIRABAYASHI
1
,
Yoshihiro KUWANO
1
1帝京大学医学部附属溝口病院,皮膚科(主任:桒野嘉弘教授)
キーワード:
banana flap
,
negative pressure wound therapy
,
陰圧閉鎖療法
Keyword:
banana flap
,
negative pressure wound therapy
,
陰圧閉鎖療法
pp.1065-1068
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003336
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90歳台,男性。療養型施設入所中に発生した左臀部褥瘡を主訴に当科を受診した。広範囲のポケットを伴っており,精製白糖・ポビドンヨード軟膏などによる外用治療では難治であり拡大傾向にあった。ポケット部皮弁形成術と局所陰圧閉鎖療法の併用治療を行ったところ,重篤な有害事象もなく短期間に創閉鎖を得られた。広範囲のポケットを伴う褥瘡では通常ポケット部の切開を行うが,広範囲の潰瘍として治療をすることになるため,上皮化までに時間がかかる。比較的短期間に創閉鎖させることが可能な本治療法は,広範囲のポケットを伴う褥瘡の治療における有力な選択肢となり得ると考えた。
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