Japanese
English
症例
口腔内潰瘍を認めた好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の1例
Eosinophilic granulomatosis with polyangiitis with ulcers of the oral mucosa
平 遥
1
,
平林 恵
1
,
中嶋 智香子
1
,
下山 陽也
1
,
大谷津 翔
2
,
藤岡 ひかり
2
,
幸山 正
2
,
桒野 嘉弘
1
Haruka TAIRA
1
,
Megumi HIRABAYASHI
1
,
Chikako NAKASHIMA
1
,
Harunari SHIMOYAMA
1
,
Sho OYATSU
2
,
Hikari FUJIOKA
2
,
Tadashi KOHYAMA
2
,
Yoshihiro KUWANO
1
1帝京大学医学部附属溝口病院,皮膚科(主任:桒野嘉弘教授)
2同,呼吸器内科(主任:幸山 正教授)
キーワード:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
口腔内潰瘍
,
MPO-ANCA
Keyword:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
口腔内潰瘍
,
MPO-ANCA
pp.222-226
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003100
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50歳,女性。気管支喘息,好酸球性副鼻腔炎で加療中であった。初診の1週間前から右下肢の腫脹と疼痛,顔面と手指に紫斑が出現した。右下肢に水疱と紅斑,頭部,顔面,上下肢に紫斑を認めた。皮膚生検にて真皮から皮下脂肪織に及ぶびまん性の好酸球の浸潤を認め,血管壁のフィブリノイド変性,赤血球の血管外漏出もあり,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症と診断した。好酸球性肺炎もあり,ステロイド点滴投与で改善した。経過中に硬口蓋に疼痛を伴う潰瘍が出現した。退院後プレドニゾロンを漸減し,再燃を繰り返している。口腔内潰瘍を伴った好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の報告は,国内外を合わせて10例と少なく,貴重な症例と思われた。
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