Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
左腋窩に発生した骨外性Ewing肉腫の1例
Extraskeletal Ewing’s sarcoma in the left axilla
佐藤 貴彦
1
,
能登 舞
1
,
西巻 啓子
1
,
河野 通浩
1
Takahiko SATO
1
,
Mai NOTO
1
,
Keiko NISHIMAKI
1
,
Michihiro KONO
1
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:河野通浩教授)
キーワード:
骨外性Ewing肉腫
,
皮膚原発Ewing肉腫
,
腋窩
,
EWS-FLI1融合遺伝子
,
t(22;11)(q24;q12)
Keyword:
骨外性Ewing肉腫
,
皮膚原発Ewing肉腫
,
腋窩
,
EWS-FLI1融合遺伝子
,
t(22;11)(q24;q12)
pp.333-336
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003142
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27歳,男性。初診5カ月前に左腋窩の結節に気づいた。徐々に増大したため当科を受診した。初診時,左腋窩に5cm大の常色皮下腫瘤があった。全摘生検を施行したところ,病理組織学的にシート状に増殖した小型類円形の細胞で構成される結節性病変があり,免疫組織学的に腫瘍細胞はCD99が陽性,synaptophysin,CD56が一部陽性であった。細胞遺伝子学的検査で染色体相互転座t(22;11)(q24;q12)があり,融合遺伝子EWS-FLI1の発現を確認した。他臓器に病変はなく,骨外性Ewing肉腫と診断した。拡大切除術を行い,術後化学療法を施行した。術後1年8カ月経過するも再発転移はない。
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