症例
左大腿部皮膚原発Ewing肉腫/Primitive Neuroectodermal Tumorの1例
中村 文香
1
,
吉岡 愛育
1
,
神保 晴紀
1
,
藤原 進
1
,
永井 宏
1
,
錦織 千佳子
1
,
下浦 真一
2
,
向原 徹
3
1神戸大学医学部附属病院,皮膚科(主任:錦織千佳子教授)
2高砂市民病院,皮膚科
3神戸大学医学部附属病院,腫瘍・血液内科
キーワード:
皮膚原発Ewing肉腫
,
primitive neuroectodermal tumor
,
超音波
,
透析
Keyword:
皮膚原発Ewing肉腫
,
primitive neuroectodermal tumor
,
超音波
,
透析
pp.1181-1185
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000093
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51歳,女性。多発性囊胞腎のため透析中である。左大腿基部に紫斑様の皮疹が出現し,徐々に増大したため近医を受診した。3cm大の皮内から皮下にかけての腫瘤を認め,超音波検査で類表皮囊腫が疑われ単純切除された。病理組織でEwing肉腫/primitive neuroectodermal tumor(PNET)を疑われ当科を紹介受診し,特殊染色および遺伝子検査の追加でEwing肉腫/PNETと診断した。PETCTでは明らかな転移を認めず,拡大切除後,補助療法として放射線療法(50Gy)と化学療法(VDC)を5クール行った。骨原発と異なり皮膚原発Ewing肉腫/PNETは予後が良いため,近年術後補助療法の必要性に関して議論がなされており,考察を加えて報告する。
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