Japanese
English
症例
左腋窩の副乳に生じた乳腺線維腺腫の1例
Fibroadenoma in the left axillary accessory mamma
内野 祥子
1
,
塩入 瑞恵
1
,
江口 正信
2
,
瀬沼 幸司
3
,
千葉 由幸
1
Shoko UCHINO
1
,
Mizue SHIOIRI
1
,
Masanobu EGUCHI
2
,
Koji SENUMA
3
,
Yoshiyuki CHIBA
1
1公立福生病院,皮膚科(主任:千葉由幸部長)
2同,病理診断科
3同,外科
キーワード:
乳腺線維腺腫
,
副乳
,
腋窩
,
CK7
,
GCDFP-15
Keyword:
乳腺線維腺腫
,
副乳
,
腋窩
,
CK7
,
GCDFP-15
pp.105-108
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003060
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20歳,女性。左腋窩に25mm大で弾性硬の皮下腫瘤を認めた。可動性は良好,圧痛はなかった。乳腺腫瘍や皮膚付属器腫瘍などを鑑別するため,診断的治療目的に全切除した。病理組織所見および免疫組織化学的所見より副乳由来の乳腺線維腺腫と診断した。副乳由来の乳腺線維腺腫は過去の報告例が少なく,また,他疾患との臨床的な鑑別は非常に難しい。腋窩に皮下腫瘤を認めた場合,乳腺腫瘍も鑑別としてあげる必要がある。乳腺腫瘍は非常に複雑で,良性悪性の鑑別を行ううえで,しばしば乳管筋上皮の有無が重要視される。病理組織学的にCD10,p63,CK7,GCDFP-15やホルモン感受性などの特殊染色は,診断確定のうえで非常に有用である。
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