Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
顔面に生じた皮膚型平滑筋肉腫の1例
Leiomyosarcoma on the face
三尾 峻生
1
,
北島 麻耶子
1
,
石井 賢太郎
1
,
杉江 瑠美
1
,
足立 真
1
Shunki MITSUO
1
,
Mayako KITAJIMA
1
,
Kentaro ISHII
1
,
Rumi SUGIE
1
,
Makoto ADACHI
1
1関東労災病院,皮膚科(主任:足立 真部長)
キーワード:
平滑筋肉腫
,
皮膚型
,
顔面
,
α平滑筋アクチン
Keyword:
平滑筋肉腫
,
皮膚型
,
顔面
,
α平滑筋アクチン
pp.329-332
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003141
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87歳,男性。初診約半年前に自覚した右頰部の紅色結節が増大傾向であったため当科を受診した。初診時,右頰部に18×19mm大の紅色結節を認めた。病理組織像では,表皮直下から真皮深層にかけて紡錘形細胞が密に増殖し,核は異型性や大小不同が目立ち,核分裂像もみられた。免疫組織染色で抗α平滑筋アクチン抗体,抗筋線維特異アクチン抗体が腫瘍細胞に陽性であり,皮膚型平滑筋肉腫と診断し腫瘍縁より1cm離して切除,全層植皮術を施行した。術後約2年を経過した現時点では再発,転移を認めない。本腫瘍は皮膚型と皮下型に分けられ,その臨床経過や予後は型により大きく異なるため治療方針を決定する際に十分に検討する必要がある。
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