Japanese
English
特集 悪性上皮系腫瘍
背部巨大基底細胞癌に連続してケロイド様結節を認めた1例
Giant Basal Cell Carcinoma of the Back Adjacent to a Keloidal Nodule
山口 貴子
1
,
福地 修
1
,
伊東 慶悟
2
,
延山 嘉眞
3
,
朝比奈 昭彦
3
Takako YAMAGUCHI
1
,
Osamu FUKUCHI
1
,
Keigo ITO
2
,
Yoshimasa NOBEYAMA
3
,
Akihiko ASAHINA
3
1東京慈恵会医科大学附属柏病院,皮膚科(主任:福地 修部長)
2日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科
3東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦教授)
キーワード:
巨大
,
基底細胞癌
,
ケロイド
Keyword:
巨大
,
基底細胞癌
,
ケロイド
pp.1471-1474
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001577
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59歳,男性。ケロイドの既往あり。約5年前から背部に皮膚結節を自覚し,次第に増大して12cm大の有茎性腫瘤を形成した。腫瘤側方に表面平滑な弾性硬の皮膚結節を伴った。有茎部より1cmマージンで切除し,現在再発はない。病理学的に,潰瘍~腫瘤部は好塩基性腫瘍細胞で構成されていたが,それと連続する結節は腫瘍細胞を含まず,束状に錯綜する肥大した膠原線維で構成されていた。こうしたケロイド様結節の成因として,巨大な基底細胞癌の一部にspontaneous regressionを生じている可能性を推察した。
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