Japanese
English
症例
再生検にて治癒を確認したMycobacterium chelonaeによる非結核性抗酸菌症の1例
Mycobacterium chelonae Infection with its Healing Confirmed by Re-biopsy and Re-culture Test
野村 彩
1
,
野口 絵麻
1
,
染谷 真志
1
,
小暮 麻子
1
,
桒野 嘉弘
1
,
田頭 周
2
,
石井 則久
3
,
青笹 尚彦
1
Aya NOMURA
1
,
Ema NOGUCHI
1
,
Masashi SOMEYA
1
,
Asako KOGURE
1
,
Yoshihiro KUWANO
1
,
Amane TAGASHIRA
2
,
Norihisa ISHII
3
,
Naohiko AOZASA
1
1公立昭和病院,皮膚科(主任:青笹尚彦部長)
2同,病理診断科,担当部長
3国立療養所多磨全生園,園長
キーワード:
Mycobacterium chelonae
,
非結核性抗酸菌症
Keyword:
Mycobacterium chelonae
,
非結核性抗酸菌症
pp.1713-1716
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001643
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83歳,女性。1カ月前から頸部正中に拇指頭大の皮下結節が出現した。皮膚生検にて真皮に肉芽腫性炎症を認め,組織培養でMycobacterium chelonaeが検出された。11カ月間クラリスロマイシンとレボフロキサシンの内服を行い,皮疹は縮小したが,軽度の浸潤が残存した。残存する結節の再生検・再培養で抗酸菌は検出されず,組織は瘢痕であった。治癒したと判断し,その後,抗菌薬投与はせずに経過観察としているが,皮疹の再燃はない。症状が固定した後の治癒判定には再生検・再培養が重要であることをあらためて認識した。
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