Japanese
English
症例
蜂窩織炎に続発した偽痛風の1例
Pseudogout secondary to cellulitis
間中 結香
1
,
平福 啓一伍
1
,
浅井 令奈
1
,
簗場 広一
1
Yuka MANAKA
1
,
Keigo HIRAFUKU
1
,
Reina ASAI
1
,
Kouichi YANABA
1
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター,皮膚科(主任:簗場広一診療部長)
キーワード:
蜂窩織炎
,
偽痛風
,
ピロリン酸カルシウム
Keyword:
蜂窩織炎
,
偽痛風
,
ピロリン酸カルシウム
pp.2057-2060
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003005
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72歳,男性。初診時,右下腿から足関節にかけて発赤,腫脹,熱感を認めた。CRP 20.89mg/dl,WBC 19000/μl(neut 89.1%),単純CTで脂肪織の濃度上昇がみられ蜂窩織炎と診断した。抗菌薬投与により臨床所見と炎症反応はともに改善傾向であったが,治療開始6日後にCRP 25.53mg/dl,WBC 9800/μl(neut 74.3%)と再上昇し,同時に右膝関節周囲の熱感,腫脹,圧痛を認めた。関節穿刺液の培養は陰性であったが,ピロリン酸カルシウム結晶を検出したことから偽痛風と診断した。ロキソプロフェンナトリウム水和物の内服併用治療を行い速やかに改善した。蜂窩織炎と偽痛風は鑑別診断が必要な疾患であるが,自験例のように合併することもあり,その理由を考察した。
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