Japanese
English
特集 付属器疾患
両側性に生じたTemporal Triangular Alopeciaの1例
Temporal triangular alopecia of bilateral occurrence
見代 佳奈
1
,
猿田 祐輔
1
,
平井 由花
1
,
末木 博彦
1
Kana MIYO
1
,
Yusuke SARUTA
1
,
Yuka HIRAI
1
,
Hirohiko SUEKI
1
1昭和大学医学部,皮膚科学講座(主任:末木博彦教授)
キーワード:
temporal triangular alopecia
,
両側性
Keyword:
temporal triangular alopecia
,
両側性
pp.2007-2010
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002991
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生検時1歳2カ月,男児。正常分娩で出生した。生下時から両側頭部の脱毛を認めた。初診時,右側頭部に比較的境界明瞭な40×24mmの不完全脱毛斑と,左側頭部に37×15mmの不完全脱毛斑を認め,いずれも三角というより楕円形を呈し多数の軟毛がみられた。本症を疑い右側頭部より生検した。病理組織学的所見では表皮は著変なく,毛包周囲にリンパ球の浸潤はみられず,立毛筋と比較して毛包数の減少と小型の毛包を認めた。以上より,側頭部三角形脱毛症(temporal triangular alopecia)と診断した。未治療で経過観察中である。自験例は典型例と考えられるが,両側性の症例は全体の十数%と報告されており比較的まれである。
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