Japanese
English
症例
瘢痕癌2例の症例報告と過去12年間の当科症例の検討
Scar carcinoma:two case reports and a review of the cases in our department
金子 ゆき
1
,
塚田 鏡寿
1
,
森 智史
1
,
金井 美馬
1
,
鈴木 利宏
1
,
林 周次郎
1
,
濱﨑 洋一郎
1
,
井川 健
1
Yuki KANEKO
1
,
Kyoju TSUKADA
1
,
Satoshi MORI
1
,
Miuma KANAI
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Yoichiro HAMASAKI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学病院,皮膚科学教室(主任:井川 健教授)
キーワード:
瘢痕癌
,
有棘細胞癌
,
熱傷瘢痕
Keyword:
瘢痕癌
,
有棘細胞癌
,
熱傷瘢痕
pp.1923-1927
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002960
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2009年4月~2020年6月の約12年間に当科で診断・治療を行った瘢痕癌12例に対して,年齢,性別,組織診断,発症部位,発生母地,受傷から発癌までの期間,病期分類,治療,予後に関してまとめ,既存報告例との比較を行った。瘢痕癌は他の有棘細胞癌と比較して発症年齢は若年で男性に多く,発症部位は熱傷などの受傷リスクの高い四肢に多い特徴がみられた。近年高齢化や生活様式の変化により有棘細胞癌全体に占める割合は減少傾向であるが,その性質上発症までに長期間を要するため,進行,予後不良症例が多い。センチネルリンパ節生検での転移の早期発見や社会的啓蒙活動により,瘢痕癌の予後改善を図っていくべきである。
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