Japanese
English
症例
慢性骨髄炎を母地に生じた右下腿有棘細胞癌の1例
Squamous cell carcinoma following chronic osteomyelitis of the right lower leg
佐藤 友利
1
,
角田 加奈子
1
,
大西 正純
1
,
佐藤 隆亮
1
,
前田 文彦
1
,
天野 博雄
1
Yuri SATO
1
,
Kanako TSUNODA
1
,
Masazumi ONISHI
1
,
Ryusuke SATOU
1
,
Fumihiko MAEDA
1
,
Hiroo AMANO
1
1岩手医科大学病院,皮膚科(主任:天野博雄教授)
キーワード:
皮膚潰瘍
,
骨髄炎
,
慢性炎症
,
二次性腫瘍
,
有棘細胞癌
Keyword:
皮膚潰瘍
,
骨髄炎
,
慢性炎症
,
二次性腫瘍
,
有棘細胞癌
pp.1919-1922
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002959
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88歳,男性。40年前に骨髄炎を罹患した右下腿に難治性皮膚潰瘍が生じたため,当科を紹介受診した。保存的治療を行っていたところ,初診から14年後に潰瘍の辺縁に腫瘤が出現した。皮膚生検を行い,有棘細胞癌と診断し拡大切除を行った。国内における同様の症例を検索したところ,慢性骨髄炎を母地に発生した有棘細胞癌は脛骨に好発しており,骨髄炎の罹患期間の平均は46年と長期であった。治療は患肢切断が多く,自験例のように拡大切除にとどめ患肢を温存した症例は少なかった。慢性骨髄炎を母地として発症した有棘細胞癌は比較的まれであると考えた。
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