Japanese
English
症例
踵外側に生じた澄明細胞性棘細胞腫の1例
Clear cell acanthoma on the outer ankle
片山 博貴
1
,
東 直行
1
,
細根 勝
2
,
新井 悠江
3
,
安齋 眞一
3
Hiroki KATAYAMA
1
,
Naoyuki HIGASHI
1
,
Masaru HOSONE
2
,
Hiroe ARAI
3
,
Shin-ichi ANSAI
3
1日本医科大学多摩永山病院,皮膚科
2同,病理部
3日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科(主任:安齋眞一教授)
キーワード:
澄明細胞性棘細胞腫
,
点状血管
,
数珠状配列
Keyword:
澄明細胞性棘細胞腫
,
点状血管
,
数珠状配列
pp.1915-1918
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002958
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66歳,男性。初診1年前より左踵外側に皮疹を自覚し,出血と結痂を繰り返し当科を受診した。初診時8×7mm大の紅色局面を呈し,ダーモスコピーで白色調のなかに点状の血管構造を認めた。病理組織所見では境界明瞭で明調な表皮病変があり,同部では表皮突起の延長,大型で明るい胞体をもつ細胞が増殖し,澄明細胞性棘細胞腫と診断した。澄明細胞性棘細胞腫の本邦報告は1967年からの53年間で124例あり,男女で発生部位に差があった。澄明細胞性棘細胞腫のダーモスコピー所見に特徴的なdotted vessel,string of pearlsは特異的所見といえないため病理診断が重要である。
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