Japanese
English
症例報告
表皮嚢腫壁に生じた有棘細胞癌の1例
A case of squamous cell carcinoma arising from the epidermal cyst wall
前田 文彦
1
,
孫 正義
1
,
間山 諭
1
,
松田 真弓
1
,
赤坂 俊英
1
Fumihiko MAEDA
1
,
Shougi SUN
1
,
Satoshi MAYAMA
1
,
Mayumi MATSUTA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Iwate Medical Univercity
キーワード:
表皮嚢腫
,
有棘細胞癌
,
p53
Keyword:
表皮嚢腫
,
有棘細胞癌
,
p53
pp.645-647
発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904038
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72歳,男性.30年前から臀部に皮下腫瘤を認める.今まで数度にわたり腫脹排膿を繰り返してきた.6か月前,他院にて切開排膿を受けたが,腫瘤が残存し再び増大してきたため当科を受診.初診時,左臀部に皮下硬結を認め,同日切除を行った.組織検査にて壁の一部に有棘細胞癌を伴う表皮嚢腫を認めた.また自験例に対しp53蛋白染色を行ったところ,有棘細胞癌の範囲をわずかに越えて周囲の壁肥厚部分まで陽性所見を示した.
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