Japanese
English
症例
インフルエンザHAワクチン接種後に生じた結節性紅斑の1例
Erythema nodusum appearing after influenza HA vaccination
小林 愛里
1
,
草刈 良之
1
,
浅野 善英
2
Airi KOBAYASHI
1
,
Yoshiyuki KUSAKARI
1
,
Yoshihide ASANO
2
1仙台市立病院,皮膚科(主任:草刈良之部長)
2東北大学病院,皮膚科,教授
キーワード:
インフルエンザワクチン
,
結節性紅斑
,
予防接種
,
副反応
Keyword:
インフルエンザワクチン
,
結節性紅斑
,
予防接種
,
副反応
pp.1375-1378
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004108
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46歳,女性。インフルエンザHAワクチンを接種後,翌日より発熱を自覚し2日後から接種部位の発赤腫脹が出現した。左上腕外側に13cm大の熱感を伴う紅斑局面を認め,左前腕,左下眼瞼,左肩,上背部に数cm大の局所熱感および発赤を伴う皮下硬結を認めた。ワクチン接種部位および左前腕の皮下硬結より生検を施行した。病理所見では,真皮深層から皮下脂肪織および小葉間まで好中球を伴う炎症細胞浸潤を認め,結節性紅斑と診断した。プレドニゾロン20mg/日により皮疹は消退した。調べた限り,ワクチン接種後に結節性紅斑を生じた報告は自験例が2例目であり,非常にまれな副反応と考えた。
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