Japanese
English
症例
若年女性に発症した良性対称性脂肪腫症の1例
Benign symmetric lipomatosis in a young woman
堀江 咲織
1
,
能登 舞
1
,
河野 通浩
1
Saori HORIE
1
,
Mai NOTO
1
,
Michihiro KONO
1
1秋田大学大学院医学系研究科,皮膚科学・形成外科学講座(主任:河野通浩教授)
キーワード:
良性対称性脂肪腫症
,
若年女性
,
アルコール多飲
,
肝機能障害
Keyword:
良性対称性脂肪腫症
,
若年女性
,
アルコール多飲
,
肝機能障害
pp.1581-1584
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002857
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30歳,女性。アルコール多飲によるアルコール性肝硬変が既往にある。初診3カ月前より上背部,両上腕外側の隆起を自覚した。MRIにて皮下脂肪組織に周囲の脂肪組織と等信号を示す皮下組織の肥厚を認めた。臨床像と画像所見から良性対称性脂肪腫症と診断した。もっとも病変が目立つ背部の病変を切除した。病変は,病理組織学的に小葉の大小不同を伴う脂肪組織からなり,細胞は異型を有さない成熟した脂肪細胞であった。良性脂肪腫症は中年男性に多くみられ,自験例は調べ得た限り本邦における女性の報告例では最年少であった。
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