Japanese
English
症例
螺旋腺腫の1例
Spiradenoma
前田 学
1
,
中野 信一
2
,
阿南 隆
2
Manabu MAEDA
1
,
Shinichi NAKANO
2
,
Takashi ANAN
2
1八幡病院,皮膚科(主任:坂本 仁院長)
2札幌皮膚病理診断科(主任:阿南 隆理事長・院長)
キーワード:
螺旋腺腫
,
背部
,
単発
,
円錐・台形切除法
Keyword:
螺旋腺腫
,
背部
,
単発
,
円錐・台形切除法
pp.1569-1572
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002854
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43歳,男性。2〜3年前より背部に時々自発痛を伴う皮下結節が出現した。超音波画像にて上部と下部に独立した病巣を認めた。トレパン器具で一塊に円錐・台形に切除した。病理組織像では上部巣は孔細胞とクチクラ細胞の2種から構成され,下部巣は同様に2種の細胞と著明なリンパ球浸潤および拡張した血管と浮腫を伴う間質が目立ったが,上部巣と同様の腫瘍とみなした。特殊染色ではCK5/6は有棘細胞様細胞に,p63は基底細胞様細胞に陽性で,LCAはリンパ球様単核球に陽性であった。上下別々の腫瘍巣として存在したまれな螺旋腺腫であった。
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