ちょっと一息 医局ラウンジ
第42回 慶應義塾大学
pp.1514-1515
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002841
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- 文献概要
慶應義塾大学皮膚科学教室の最大の魅力は,専修医課程・専門医取得以降に身につけるスペシャリティーの多様性にあると思います。教室のなかには免疫や腫瘍,アトピー性皮膚炎,爪,遺伝性疾患,膠原病など数多くの研究グループがあり,各教室員が自分の興味のある疾患分野で手技や学問を追求しつつ,皮膚科領域の未来の可能性を模索する生活を送っています。個々のスペシャリティーやバックグラウンドを尊重し合う意味も込めて教室員はお互いを「先生」ではなく「さん」とよび,よいアイデアであれば上下関係なく取り入れる自由な気風のなか,基礎研究を通じてインパクトの高い論文を発信するだけでなく,個人が臨床留学を通じて学んできた手技を教室が取り入れて,診療科として治療の幅を広げることも行っています。また,それらから得られた手技や手法をもとに,日々湧き上がるクリニカル・クエスチョンに対するさまざまな臨床研究を立ち上げ,その成果を発信しつつ次世代の臨床に還元する意識があり,普通の環境にいては経験できないようなことを多く経験させていただいております。コロナ禍でここ1年機会がなくなってしまいましたが,海外から多くの皮膚科医が訪れることも刺激になります。(皮膚科14年目 Y. N.)
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