連載 ポジティブ・マネジメントの航海術—組織変革の波を越える・11
慶應義塾大学病院におけるEBPの導入・2
市瀬 博基
1
1東京外国語大学
pp.450-455
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200461
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
前回は,慶應義塾大学病院看護部におけるEBP導入の取り組みを新たな「活動」を生み出すプロセスとして捉え,看護の質の標準化や維持・向上,患者にとってよりよい看護の提供だけでなく,臨床の看護師がよいケアをしているという自負を持ち,本当のやりがいや達成感を実感するためのツールとしてEBPが機能することを明らかにしました。
今回は,EBPを試験的に導入した病棟での具体的な取り組みを検討することによって,やりがいや達成感といったポジティブな感情がどのように生まれてくるのか,そして日々の実践の振りかえりが行動に結びついていく過程で,EBPという「活動」がどのようにチームや組織に定着していくのかを探っていきます。
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.