皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例

Localized cutaneous nodular amyloidosis

35歳，男性。初診の約半年前より，鼻の周囲に結節を生じた。左鼻翼部と右口角上部には，常色〜やや黄色調で血管拡張を伴う結節が乳頭腫状に増殖して局面を形成していた。皮膚生検にて，アミロイドの沈着を認め，抗κ鎖および抗λ鎖免疫染色陽性よりALアミロイドーシスと判断した。全身症状なく，皮膚限局性結節性アミロイドーシスと診断した。治療は，外科的に切除した。本疾患は，顔面，特に鼻の周囲に，やや黄色みを帯びた赤く凹凸のある結節を生じることが特徴とされる。Sjögren症候群や強皮症などの膠原病，糖尿病を合併する頻度が高い。自験例は典型例と考えられた。