Japanese
English
症例報告
皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例
A case of amyloidosis cutis nodularis
阿部 裕明
1
,
大西 誉光
1
,
渡辺 晋一
1
,
高橋 久
1
Hiroaki ABE
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Shinichi WATANABE
1
,
Hisashi TAKAHASHI
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
免疫組織化学染色
Keyword:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
免疫組織化学染色
pp.142-144
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902437
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59歳,男.約30年前に左鼻翼部および右鼻唇溝部の結節に気づき,以降徐々に増大してきた.HE染色で淡好酸性に染色される沈着物質が真皮全層および一部は皮下脂肪織にかけて認められた.この物質はコンゴーレッド染色およびDFS染色にて機色調に染色され,偏光顕微鏡下にて黄緑色の偏光を呈し,過マンガン酸処理に抵抗性であった.また免疫組織化学染色では抗AL(к)抗体のみに陽性を示した.さらに全身検索を行ったが特に異常は見られず,AL(к)型皮膚限局性結節性アミロイドーシスと診断した.本症は本邦では7例目,AL(к)型としては2例目である.過去の本邦報告例について若干の文献的考察を加えた.
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