Japanese
English
症例報告
皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例
A case of amyloidosis cutis nodularis
大東 淳子
1
,
浅井 純
1
,
奈良 武史
1
,
竹中 秀也
1
,
加藤 則人
1
,
岸本 三郎
1
Junko DAITO
1
,
Jun ASAI
1
,
Takeshi NARA
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Norito KATOH
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology,Kyoto Prefectural University of Medicine,Graduate School of Medical Science,Kyoto,Japan
キーワード:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
頭部
Keyword:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
頭部
pp.995-997
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102163
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要約 63歳,女性.約10年前に右側頭部に紅色結節が出現し,多発するとともに徐々に拡大して,頭部の広範囲に黄褐色局面を形成してきた.局面内には毛細血管の拡張,紫斑を認めた.頭部皮疹の皮膚生検組織像では,真皮上層から脂肪織にかけてびまん性に淡好酸性の無構造物質の沈着を認めた.この沈着物はCongo-red染色,Dyron染色にて橙赤色を呈し,偏光顕微鏡下にて黄緑色の偏光を呈した.また,免疫組織化学染色や過マンガン酸カリウム処理後の結果より,沈着物はamyloid light chain (AL)蛋白由来であると考えられた.全身検索にて全身性アミロイドーシスは否定され,皮膚限局性結節性アミロイドーシスと診断した.ステロイド外用療法にて,皮疹は平坦化してきている.
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