Japanese
English
症例報告
皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例
A case of nodular localized primary cutaneous amyloidosis
岩崎 剛志
1
,
金田 和宏
1
,
村上 正基
1
,
小松 成綱
1
,
本間 大
1
,
佐藤 恵美
1
,
山本 明美
1
,
飯塚 一
1
Takeshi IWASAKI
1
,
Kazuhiro KANETA
1
,
Masamoto MURAKAMI
1
,
Sigetsuna KOMATSU
1
,
Masaru HONMA
1
,
Emi SATO
1
,
Akemi YAMAMOTO
1
,
Hajime IIZUKA
1
1旭川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Asahikawa Medical College,Asahikawa,Japan
キーワード:
AL型アミロイド
,
生命予後
,
形質細胞
Keyword:
AL型アミロイド
,
生命予後
,
形質細胞
pp.481-484
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102645
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 80歳,男性.初診の5年ほど前から顔面に黄色調皮疹が出現し,次第に増大した.顔面の黄褐色調結節では,病理組織学的に真皮全層にわたり好酸性無構造物質がびまん性に沈着し,各種アミロイド染色(Congo red染色,direct fast scarlet染色,チオフラビンT染色)に陽性であった.全身精査で異常なく,皮膚限局性結節性アミロイドーシスと診断した.その後,来院が途絶えていたが,顔面,頸部に黄褐色の局面,結節が多発し,2年ぶりに当科を受診した.外科的切除,CO2レーザーによる焼灼が有効であった.本症は,多発した場合,稀にAL型全身性アミロイドーシスへの移行が報告されており,今後も注意深い経過観察が必要と考えられる.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.