Japanese
English
症例
甲状腺機能異常を合併した後天性反応性穿孔性膠原線維症の1例
Acquired reactive perforating collagenosis with thyroid dysfunction
中村 冴
1
,
山本 紀美子
1
Sae NAKAMURA
1
,
Kimiko YAMAMOTO
1
1石切生喜病院,皮膚科(主任:山本紀美子部長)
キーワード:
後天性反応性穿孔性膠原線維症
,
皮膚瘙痒症
,
甲状腺機能異常
Keyword:
後天性反応性穿孔性膠原線維症
,
皮膚瘙痒症
,
甲状腺機能異常
pp.1409-1412
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002797
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
30歳代,女性。初診の約6カ月前より四肢に瘙痒を伴う皮疹が出現した。近医にてステロイド外用,抗アレルギー薬内服による治療を行われるも改善乏しく,悪化してきたため,当院を受診した。右大腿部の瘙痒性丘疹から皮膚生検を施行し,後天性反応性穿孔性膠原線維症と診断した。糖尿病や腎不全といった基礎疾患はなく,追加の血液検査で甲状腺機能亢進を認めた。精査の結果,Basedow病と診断され,チアマゾールの内服を開始された。その後瘙痒感は軽快し,掻破の減少とともに,皮膚症状は改善した。後天性反応性穿孔性膠原線維症をみた際には甲状腺疾患の合併の可能性も念頭に置き,検査を行う必要があると考えた。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.