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レボフロキサシン水和物によるアナフィラキシーの1例
Anaphylaxis due to levofloxacin hydrate
澤幡 望
1
,
遠藤 瑠璃子
1
,
楢橋 和真
2
,
神﨑 美玲
1
Nozomi SAWAHATA
1
,
Ruriko ENDO
1
,
Kazuma NARAHASHI
2
,
Mirei KANZAKI
1
1水戸済生会総合病院,皮膚科(主任:神﨑美玲部長)
2同,救急科
キーワード:
レボフロキサシン水和物
,
抗菌薬
,
ニューキノロン系
,
アナフィラキシー
Keyword:
レボフロキサシン水和物
,
抗菌薬
,
ニューキノロン系
,
アナフィラキシー
pp.1166-1167
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002709
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現病歴 膀胱炎に対して,近医でレボフロキサシン水和物を処方された。夕食にウニや馬刺し,鍋(白菜,豚肉,キノコ)などを摂取した後,レボフロキサシン水和物(500mg)1錠を初めて内服した。まもなく全身の痒み,口唇や咽頭の違和感,呼吸困難が出現したため救急搬送された。来院時,116/89mmHgと血圧低下はなく意識レベルはグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)でE(開眼)4,V(言語音声反応)5,M(運動反応)6であったが,全身の痒みと呼吸困難が持続しておりアナフィラキシーと診断された。アドレナリン0.3mg筋注,d-クロルフェニラミンマレイン酸塩5mg,ファモチジン20mgおよびヒドロコルチゾン酸エステルナトリウム100mgの点滴静脈注射による治療を受けて症状は改善したが,翌日精査のため当科を紹介受診した。
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