Japanese
English
臨床研究
最近6年間のムカデ咬傷の統計的検討
Statistical analysis of centipede bites during the last 6 years
前田 学
1
Manabu MAEDA
1
1八幡病院,皮膚科,郡上市
キーワード:
ムカデ咬傷
,
紅斑
,
腫脹
,
紫斑
,
水疱・びらん
Keyword:
ムカデ咬傷
,
紅斑
,
腫脹
,
紫斑
,
水疱・びらん
pp.41-44
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003713
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2015年4月より6年余に当科を受診したムカデ咬傷61例(延べ66件)(男性18例,女性43例),平均年齢63.2歳(8~94歳)を解析したところ,咬傷部位は手27件,足12件,上肢11件の順に多く,臨床像は紅斑・腫脹の両者を有する混合型45件,紫斑合併型9件,紅斑型8件,水疱・びらん合併型3件,腫脹型2件であった。自覚症状は腫脹感30件,疼痛10件,瘙痒5件であった。紅斑は55件中53件あり,重度が18件(34.0%),腫脹は47件中28件(59.6%)が重度であった。受診月は5~9月の5カ月間に57件(91.9%)と多く,大部分が屋内で受傷していた。加療後,平均6.4日で治癒した。ムカデ咬傷後に中毒疹やリンパ管炎,帯状疱疹を続発した例もあるので,経過観察も必要である。
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