Japanese
English
症例
シスプラチン+フルオロウラシル療法およびweeklyパクリタキセル療法を試みた進行期エクリン汗孔癌の1例
Successful treatment of advanced eccrine porocarcinoma with cisplatin plus fluorouracil and weekly paclitaxel
古岡 慶子
1
,
増田 泰之
1
,
中村 文香
1
,
谷川 絢乃
1
,
鷲見 真由子
1
,
小坂 博志
1
,
長野 徹
1
Keiko FURUOKA
1
,
Yoshiyuki MASUDA
1
,
Ayaka NAKAMURA
1
,
Ayano TANIGAWA
1
,
Mayuko SUMI
1
,
Hiroshi KOSAKA
1
,
Tohru NAGANO
1
1神戸市立医療センター中央市民病院,皮膚科(主任:長野 徹部長)
キーワード:
エクリン汗孔癌
,
化学療法
,
パクリタキセル
Keyword:
エクリン汗孔癌
,
化学療法
,
パクリタキセル
pp.665-668
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002548
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67歳,女性。初診1年前から右大腿外側の結節が急速に増大してきたため当科を受診した。初診時右大腿に表面が潰瘍化した径3cm大の淡紅色局面を認め,右鼠径リンパ節を触知した。組織学的にエクリン汗孔癌と診断し,皮膚悪性腫瘍切除,鼠径リンパ節生検術を施行した。鼠径リンパ節転移陽性であり,画像所見でも右外腸骨,傍大動脈リンパ節の腫大を認めた。根治切除不能,傍大動脈領域に放射線照射不能でありシスプラチン+フルオロウラシル療法を開始し一旦partial responseとなった。しかし1年後progressive diseaseとなりweeklyパクリタキセル療法に変更したところ,転移巣は縮小し現在経過観察中である。進行期エクリン汗孔癌の予後,治療法につき検討したので報告する。
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