Japanese
English
症例
指腹に生じたSclerotic Fibroma of the Skinの1例
Sclerotic fibroma of the skin on the finger pulp
澤田 裕美
1,2
,
欠田 成人
2
,
山中 恵一
1
Yumi SAWADA
1,2
,
Masato KAKEDA
2
,
Keiichi YAMANAKA
1
1三重大学大学院医学研究科臨床医学系講座,皮膚科学(主任:山中恵一教授)
2済生会松阪総合病院,皮膚科
キーワード:
sclerotic fibroma of the skin
,
硬化性線維腫
,
表在エコー
,
超音波検査
Keyword:
sclerotic fibroma of the skin
,
硬化性線維腫
,
表在エコー
,
超音波検査
pp.669-672
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002549
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50歳代,男性。約20年前より右拇指腹に自覚症状を伴わない弾性硬,ドーム状に隆起する結節を認めた。超音波検査では境界明瞭,内部不均一なエコー像を,カラードプラ像では内部血流を認めた。組織学的には真皮内に位置する境界明瞭な腫瘍で,細胞成分に乏しく,膨化,硝子化した膠原線維の増生を認め,線維間には裂隙形成がみられた。Cowden病を疑う所見はなく,sclerotic fibroma of the skinと診断した。臨床像から想定した疾患と超音波検査所見には乖離を認めた。超音波検査は簡便で,術前診断,手術方法決定の際に多くの情報が得られることから,積極的に行われることが望ましいと考えた。
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