Japanese
English
症例報告
エクリン汗孔癌の1例
A case of eccrine porocarcinoma
田村 梨沙
1
,
齋藤 京
1
Risa TAMURA
1
,
Hitoshi SAITO
1
1さいたま市立病院皮膚科
1Division of Dermatology,Saitama Municipal Hospital,Saitama,Japan
キーワード:
エクリン汗孔癌
,
エクリン汗孔腫
,
poroma with bowenoid change
Keyword:
エクリン汗孔癌
,
エクリン汗孔腫
,
poroma with bowenoid change
pp.957-960
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102750
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要約 65歳,女性.5年前から右大腿に疣状結節を認め,2年前,一部が急速に隆起した.初診時,易出血性の広茎性紅色結節を伴う2.5×3.5cmの暗赤褐色疣状局面を認めた.病理組織像では腫瘍は左右非対称性に増生し,管腔構造を形成する大型の異型細胞が表皮と連続性に増殖し,また,異型性の少ない表皮内の病巣を一部に認めた.腫瘍全体の構築が非対称性で細胞異型があり,複数箇所で真皮への浸潤像を認め,エクリン汗孔癌と診断した.エクリン汗孔腫から二次的に発生したと考えた.エクリン汗孔腫はエクリン汗孔癌の発生母地となる可能性もあり切除が望ましい.
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